■ Windows PCにリモートアクセスする


同じLAN内にあるWindows PC(仮想ではなく、PC本体)に、別の機械(PC、タブレット等)から仮想デスクトップ経由でリモートアクセスする方法です。
実際に設定を行う前に以下の点を確認して下さい。

  1. Windows PC本体のWindows(仮想ではない)がProエディションである。もしくはHomeエディションにVNC Serverがインストールされている。
  2. 「Widows PCのローカルIP」「Widows PCのポート番号」「VNC Serverで設定したパスワード」が手元にある
  3. 仮想デスクトップを表示しているPC(スマホ、タブレット)は上記Windows PCとは「異なる」ものである
1と2がまだの場合は、VNC Serverの設定を参照して作業を行ってください。
確認が終了したら、アクセスの設定を行います。

Windows PCのローカルIPの調べ方
VNC Serverがインストールされているのであれば、VNC ServerでローカルIPを調べる機能があります。 例えば、Ultra VNC ServerであればマウスをUltra VNC ServerのアイコンにホバーさせるとローカルIPがバルーン表示されます。
また、コマンドプロンプトを表示し、ipconfigと入力するとローカルIPが表示されます。
【注意】一定時間が経過するとローカルIPが変る場合があります。

Windows PCのポート番号
デフォルトは 5900 です。基本的に変更はありません。

設定と操作

それでは仮想デスクトップ上に当該Windows PCの画面を表示し、リモートで操作してみましょう!

まずは、Remminaリモートデスクトップクライアントを起動します。
「アプリケーション」から、「インターネット」、「Remminaリモートデスクトップクライアント」を選択します。このソフトは仮想デスクトップ上で動作するVNCクライアントソフトと呼ばれるものです。



起動すると以下のようなダイアログが表示されます。
まずは、「+」のボタンををクリックし、新規設定をはじめます。



まずは「プロトコル」を選択します。下の画面のように、「VNC-仮想ネットワークコンピューティング」を選んで下さい。
「外部から・・・・」ではないか、と思われるかもしれませんが、外出先からであっても Waffle Cellの場合VPN接続が前提なので「内部接続扱い」となります。



次に「名前」などを入力してきます。
  • 名前は自由
  • サーバーは下図のように、「Windows PCのIP」と「ポート番号」をコロン:で挟みます(図の番号はあくまで例です)
  • パスワードは、VNC Serverをインストールした時に設定した5文字〜8文字の半角英数字です
  • 色数と品質は速度に影響を及ぼしますが、図のような内容でテストします
入力が終わったら「保存」をクリックします。



保存した内容が表示されるようになりますので、ダブルクリックします。


これでリモートアクセスがはじまります。もし設定に間違いがなければよく見るWindows画面が仮想デスクトップの中に表示されるはずです。

下図では・・・
 赤枠 - パソコンAでVNC Viewerを起動し、仮想デスクトップを表示。
 黄枠 - パソコンB本体のWindows(仮想ではない)のウィンドウを表示。


ほとんどのマウスとキーボード操作はここで可能です。
アアクセスの終了は黄枠左上「×」ボタンを押す事で可能です。これはちょうどモニターの電源を切るのと同じ事になります。なお、この画面からWindowsをシャットダウンする事も可能です。当然シャットダウンすると、接続先のPCの電源が切れます>ので、その点ご注意下さい。

以下、以下、今後注意する点やこの機能を拡張するヒントです。
  • 多くの場合「ほとんど」お使いのキーボードで入力は可能ですが、かならずかな漢字変換はOFFにしてください。変換はアクセス先で行います。
  • 半角全角キーが使えない場合は多いです。IMEのオン・オフを例えば「Shift+TAB」でも出来るように設定して下さい。 設定についてはお使いのIMEの説明書をご覧ください。
  • 今回は仮想デスクトップ経由でのアクセスを説明しましたが、Waffle CellのVPNを経由し「直接」Windows PCにリモートアクセスが可能です。 例えばAndroidにbVNCやRealVNC ViewerをインストールしWindows PCを操作できます。
  • スマホやタブレットからWindowsを操作する場合、慣れが必要と同時に、インターフェイスの設定が重要です。 例えば Android で bVNC を使う場合、InputModeをいろいろと変えてみて下さい。
  • Remminaが稀にハングアップすることがあります。その場合は仮想デスクトップの 「アプリケーション」「システムツール」「システムモニター」を開き、プロセスタブで「remmina」を停止して下さい。